コロナ対策でフル在宅勤務実施から 3週間が経ったので 社内アンケートをとってみたよ。
[※この記事は2020年03月24日にアジャイルウェア公式サイトに掲載されたブログです。]
こんにちは、アジャイルウェア広報の光岡です。
2020年2月25日から
新型コロナウイルス感染拡大防止のために実施されている、
当社の全従業員在宅勤務ですが、早いもので4週間が経ちました。
今回は先週月曜日(2020/3/17)に社内で実施した
「フル在宅勤務3週間経過アンケート」から見えてきた、
■作業効率
■コミュニケーション
■ストレスや健康面
■在宅ワークする上で必要なツール
を、個人的な感想を交えてご紹介したいと思います。
会社的に大丈夫なの?
日頃からコアタイムなしのフルフレックス、リモートワークOKの制度と、
それを円滑・安全に実施するための取り組みを行っているので、
あまり社内で混乱は起きていません。
当社のリモートワーク取り組みの詳細は別途ブログ記事になっているので、こちらをご参照ください。
本当に全員在宅勤務?
もちろん!とは言えないのが正直なところ……。
というのも、レンタルディバイスの発送や、請求書など
完全ペーパーレス化ではないので、事務の方は必要に応じて出社し、
あとは大画面での編集作業や、二次面接といった重要な面談など、
各担当が単発で出社する場合があります。
しかし、
ほとんどの従業員は在宅でのリモートワークを実施していますので、
出社したとしても日に数人程度。
誰かがいても
空いている会議室で作業したり、離れて作業できるので、
ウイルス感染が懸念される、
・大人数の密室空間
・他者との濃厚接触
が避けられています。
(広いオフィスに1人!というのも今では日常……泣)
フルフレックスでラッシュ通勤も避けられるので、
当社では自宅でのリモートワークを推奨していますが、
オフィス出社は禁止しておらず、
出社する際の申請/許可制度も設けていません。
ただ、誰がオフィスにいるかわかるように、
稼働時の社内slack(ビジネス向けチャットツール)で、
「おはようございます@オフィス」
など、自発的に報告するときはあります。
作業効率落ちない?
ここからは先週(2020年3月17日)実施した
3週間フル在宅勤務社内アンケートの結果を交えてご紹介します。
まずは
「フル在宅勤務で、作業効率は落ちましたか?(トータルで)」
という質問に対し、
家でもオフィスでも作業効率は全く変わらないという意見が4割でした。
それどころか、
■むしろ家の方が集中できる。
■オフィスだと電話対応や突発依頼が多く、作業が中断されるが、家だとそれがない。
■個人の手持ちタスクが計画的に進められるようになった。
■通勤時間やリモートのためにPCを持ち帰るなどがないので、稼働時間が前より確保できる。
■睡眠や稼働前の休憩時間を確保できて仕事が捗る。
と、作業効率が上がったという意見がその次に多かったです。
一方で、
■家だと家族や家事などで気が散る。
■家の作業環境が整っていないので腰痛と肩こりがひどい。
■他の人がなにをやっているのかわかりづらくなった。
■テレコミュニケーションが下手な人もいるので、意思の疎通がうまくいかないときがある。
■ディスプレイの解像度が低いと困る時がある。
といったマイナス意見も。
ただそれでも作業効率が少し落ちたという程度で、
3割以上落ちたと感じる人は少数という結果に。
ずっと家でさみしくない?
確かに業務的には支障が出ていないのでですが、
私個人的には、
「ぶっちゃけ会社に行きたい。泣」
という、ホームシックならぬオフィスシックに。
正直、人生で会社に行きたいと思う日が来るとは
夢にも思いませんでした。(ほんとに)
先日やむを得ない事情で出社したときも、
同じフロアに何人か出社しているのを知っていたので、
やむを得ないと言いながら
ルンルンなオフ会気分で行きました。
幸いにして私だけではなかったようで、社内アンケートの、
「ぶっちゃけどうでしょう?(コミュニケーション面で)」
という質問でも、
■他の人の顔を見て仕事したい。
■ボードゲーム部が恋しい。(←部活動として週1で開催)
■業務外の会話が減ってしまって寂しい。
■作業効率は上がったけど、精神的に病みそう。
といった声が。
ただ半数以上が、
■以前と変わらない
という意見で、
ちょっと個人的には寂しい結果なのですが……
まぁ、普段からslackやzoomで、
十分なコミュニケーションはとれているということですね。
ちなみに以前より充実したと回答した方は、
■必要になったら、すぐZoomでやろうという習慣ができた。
■家族とのコミュニケーションが増えた
という理由でした。
ストレスは増えた?減った?
もともとフレキシブルな働き方ができる会社なので、
社内アンケートの「ぶっちゃけどうでしょう?(ストレス面で)」では、
オフィスワークというオプションが減ったという面で
ストレスが増えたという声が挙がりましたが、
通勤しなくて良いなどトータルでみると減ったというのが3割でした。
ストレスが増えたという意見は、
■外出できず気晴らしができない。
■家族に邪魔される /プライベート空間がない。
■プライベートと仕事の切り替えが難しい。
■集中力が続かない。
■テキストだけだとうまく伝わらないことがあって、もどかしい。
■コミュニケーションが取りづらい。
■スケジュールをみっちり入れられて休憩がない。
■通勤時間に誰にも邪魔されず1人でボーッとすることが気晴らしだったのにそれができない。
■夫へのストレスが増大した。(家事を増やしてくる)
■自宅のネット環境がオフィスほど安定していない。
逆にストレスが減ったという意見は、
■自宅のペットに癒やされる。
■電話対応や突発仕事が減って仕事が計画的に進むので。
■家族との時間が増えた。
■家の方がリフレッシュできるのでオンオフの切り替えがしやすくなった。■通勤のストレスが減った。
■家族との時間が増えて家庭円満になった。子供に向き合う時間が増えた。
というかんじです。
健康面で変化は?
アンケートでネガティブな意見が多かった質問、
「実施前と比べて健康面ではどうでしょう?」では、
大小ありますが、みなさんなにかしらの不調を生じたようです。
悪化した理由で最も多かったのが、
腰痛 (+肩こり or お尻が痛い)、その次が、運動不足でした。
下記に述べる環境改善手当も、元はこの腰痛対策。
オフィスにあって自宅に無かった、
①大型モニター
②昇降可能デスク
③ハイグレードPCチェア
④疲労・腰痛マット
この4点があるだけでこうも違うのか……!
と、私自身も毎日実感するほど体への負担が全然違います。
実際、リモート環境改善手当を利用して購入されたもので、
モニターとPCチェアは特に人気項目でした。
自腹を切ってでも数万〜十万円台のオフィスと変わらない
高額チェアを購入している人も。
「今まで週に一回はリモートワークしていたけれど、これだけ椅子が重要だったとは気付かなかった。」
-今回十万円のPCチェアを購入したプログラマ K氏-
今回の件で、みな作業環境の快適さがいかに重要か痛感したようです。
ポジティブな意見としては、
■睡眠時間が増えた。
■花粉症なので、外に出ないで済む分症状が軽くなった。
■メイクをしなくなったせいか肌の調子がいい。
■自炊が増えた。
■ストレッチや筋トレを始めた。
■毎日湯船に疲れるようになったのでリラックスできる時間が増えた。
といったものがありました。
リモート環境改善手当で購入された物ってどんなの?
アジャイルウェアでは少しでも社員の在宅勤務環境を快適にするため、
今回1人10,000円の臨時手当(リモート環境改善手当)の支給を
決定しました。
実際にどんなものが購入されたのかを、一部をご紹介します。
・作業用デスク
・モニター
・骨盤サポートチェアシート
・ネックピロー
・マッサージクッション
・加湿器
・姿勢矯正クッション
・ストレッチボード
・ヨギボーテーブル
・PCチェア/ゲーミングチェア
・ワイヤレスイヤホン/ヘッドホン
・接骨院代
・肩腰用温熱パッド
やはり腰痛対策が大半だったのですが、
ヨギボーテーブルを購入した社員は、
「学校も休みになって自宅だと子どもの邪魔が入ってしまう。
同じ部屋で作業ができないので、
自宅内で場所を選ばず仕事ができるように。」
という、小さいお子様がいるご家庭ならではの選択でした。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
コロナの影響が長引くとは思っていなかったので、
今このような記事を書いていることも驚きですが、
在宅勤務3週間を経過しても、会社としてそこまで支障がないのも
正直驚きです。(ストレスや健康面での変化はありますが……)
もともと時間・場所にとらわれない自由な働き方のために行っている、
フルフレックス・リモートワーク制度が
このような非常時の対応にもとても効果的なことがわかったので、
制度導入をためらわれている企業も多いと思いますが、
これを期にあらためて検討・提案してみてはいかがでしょうか。
最後になりましたが、
一刻も早い新型コロナウイルスの収束を心から願っております。
アジャイルウェア広報
光岡