AI開発合宿を企画したエンジニアさんにお話を聞きました
ども!
ChatGPTに「冗談を言って」とお願いしたら、
と返してもらった三木です。(変なこと聞いてごめん)
「読書会」や「技術について話す会」など、学びの場が多いアジャイルウェア。先日は希望者8名で行く1泊2日の『AI開発合宿』が開催されました。
『AIを使った何かしらのソフトウェア開発をすることを目的とした合宿』ということで、企画したエンジニアのAさんにインタビューさせていただきました!
合宿を企画したきっかけは?
去年から「開発合宿したいなー」とずっと考えていて、やるタイミングを探してたんです。
で、先日の社内のアジャイル勉強会の時に、 Team. KAIZENチームのKさんから 「お客様にもAIやりたい人がいますよー」と聞いたんです。
「なら私達もAIを学ぶべきだな」「それを合宿でやろう」という流れで進んでいきました。
合宿は、以前勤めてた会社でも何回かやったことがありまして、開発だけに集中できるのでとにかく楽しいんです(笑)。
豪華な旅館で合宿
場所は大阪府池田市にある不死王閣という旅館で、めっちゃ良かったです。
とても広い旅館で露天風呂もあったし、ご飯も美味しくて。
ここはワーケーションも提案されている旅館で会議室もあって、そこを借りて開発をしました。借りた会議室も広くて、我々の人数だと半分くらいのスペースで事足りるほどでした。
やっぱり都会から離れた緑豊かなところで、集中してできるのは良いですね。あ、CEOとエンジニアのUさんは2日目の朝にジョギングされてました。
合宿の流れ
開発を始める前、みんなで最初に以下の話をしました。
ちなみに開発したいものがまだ決まってなかった人は、CEOのアイデアを元に一緒に作っていく感じでした。
開発は午前11時半くらいからスタート。人によって開発に費やす時間はバラバラなんですけど、初日は23時くらいまで開発してた人もいました。
開発の合間に休憩がてら、みんなで近くのコンビニまで歩いたりもしながらも、遊んでる人はいなくて集中して取り組んでました。
開発は2日目の14時までしまして、そこから開発したものを順番に発表していきました。発表はZoomにも繋いで、現地不参加の人たちも含め20名以上の人に見てもらいました。
AI開発って難しいですか?
AI開発は『AI自体の開発』か『既存AIを使った開発』に大きく二分されます。
今回僕達が取り組んだのは後者でして、既にだれかが作ってくれたAIをアプリケーションに組み込んで何かを作るのは、そこまで大変ではないです。
AIが絡まない開発と比べても、難易度などに大きな違いはないかなーと僕は思います。
どんなものを開発されましたか?
僕はRedmineチケットの要約プラグインを作りました。
チケットのやりとりが100件以上あると、経緯を追うのが大変なので、
『チケットの内容』と『やりとりしているメッセージ』をAIに与えて、それを元に要約してくれる
だれがどういう意見を言っているかを、AIと対話しながら抽出できる
というような、誰が何を言っているかを要約するプラグインですね。このプラグインは、合宿で作ってから放置気味なんですが、社内のサポート用Redmineで試しに使ってみようかなとも思っています。(インタビューに同席していたサポートチームUさん歓喜!)
他のメンバーは『プランニングやリファインメントでの認識漏れを指摘する』『プロジェクトのやばい状況を見つけてダメ出しする』『Redmineの完了チケット情報を元に感謝メッセージを生成する』といったLychee Redmineに関わる開発や、『Webカメラと画像認識を使って、出退勤時間を自動スタンプして勤怠申請をラクにする』などを発表されていました。
あと今回の合宿にはテスターさんも参加されてて、『ChatGPTを使ってテスト項目を自動生成する』ということに取り組まれていました。普通の開発だとコードを書く必要が出てきますが、AIというテーマに絞ったことで、コーディングせずとも色んなことができる可能性が見えたなぁと思います。
どのような学びがありましたか?
僕がやった今回の開発は、AIにプロンプト(メッセージ)を伝えて、そのレスポンスを利用するというものでして。プロンプトエンジニアリングを今回きっちりやってみて「こういう文章を書くと、こう返ってくるんだ」という学びがすごいありました。
あと他の人の発表を見ると、ChatGPTを使っている人が多かったんですけど、AWSのAIサービスを使っている人もいて勉強になりました。
合宿を企画運営して、大変だったことは?
場所探しやいろんな物の予約・手配ですね。
「みんながアクセスしやすい場所は?」
「会議室の備品は何がある?」
「Wi-Fi大丈夫かな?」
などを考慮するのがなかなか大変でした。宿泊の予約人数を間違えてたり、初日の昼食の予約を忘れてたりしましたし(笑)
でも準備段階からサポートしてくださる方々がいて、とてもありがたかったです。例えば今回の旅館はカスタマーサクセスのSさんが「いい所があるよ」と教えてくれましたし、Team. KAIZENのKさんは企画段階から相談にのってくださいましたし。
主催者的な感じでやってはいましたが、僕一人でやったわけではなく、いろんな人の助けや参加してくださるメンバーのおかげで実施できました。
今後やってみたいことは?
ハッカソンとかやってみたいですね。
今回の合宿で「やっぱりみんな開発が好きなんだな」と感じたので。1dayのハッカソンのような気軽なものもやれたらいいなぁと思います。
まとめ
インタビューを受けていただいて、ありがとうございました!
今回インタビューさせていただいたAさんは合宿だけでなく、Rubyの勉強会を立ち上げたご経験もお持ちとのこと。
ゆっくり丁寧にお話してくださる中で、「イベントをやる時は、やっぱりパッションと勢いが大事ですね」という熱い想いがとても印象的でした。
今回は予定が合わず参加できなかった三木ですが、「『合宿終了までに合宿の様子が分かる映像作品を作る』をやってみると鍛えられて勉強になるかも。」
と思うも、豪華な旅館や自然の写真を見て「集中せずに別のことをしてしまう自信がある・・・」とも思う三木なのでした。