能登の災害ボランティアに参加したCEOにインタビューしました
こんにちは。アジャイルウェアの三木です。
皆様ご存知の通り、2024年1月1日16時10分ごろ、石川県能登地方で最大震度7の地震が発生しました。
アジャイルウェアのオフィスがある大阪や東京、そして遠くは北海道や九州を含む、ほぼ日本全域で揺れを観測するほど巨大な地震でした。さらに9月、復興さなかの能登の方々を豪雨が襲いました。
11月、アジャイルウェアは初めての社員旅行を実施。この行き先が金沢・能登となった理由の一つに復興支援があります。
微力な中小企業の弊社ではありますが、社員旅行としてお金を使うことによる経済的な支援、メディア情報だけでなく現地に足を運び直接見て知ること、などの目的が挙げられます。
こういった背景から、社員旅行2日目には金沢を巡るコースと並行して、能登コースも実施。同コースに参加した社員には、片道2時間をかけ、被災した和倉温泉街を訪れる行程が組まれました。
そしてさらに希望者には、4日目に能登半島の珠洲市で災害ボランティアに参加するオプション日程がありました。(3日目はヘルスツーリズム体験)
この災害ボランティアに参加した弊社CEOに、当日の様子をインタビューしました。本記事では、現地の状況が一人でも多くの方に伝わることを目的に、その内容をご紹介します。
ボランティアに参加したCEOの話
ボランティアとして気をつけること
朝6時半に金沢駅に集合。そこから3時間かけて、珠洲市へ行きました。
行きのバスの中で、ボランティアへの注意事項の説明がありました。
『被災者の立場に立って接する』ためにも、『「頑張ってください」「大変ですね」など、被災者との立場の違いを明確にするような言葉は慎み、相手の立場に立って接するように心がけましょう』と説明され、なんと言葉をかけていいか難しかったです。
一方で、『被災地の現状を広く知ってもらうために、プライバシーに配慮した上でSNS等で発信も有効』とも説明があり、色んな側面の配慮と支援が必要だと感じました。
ひたすら土砂を取り除く
今回は水害のボランティア活動を実施。
僕らが行った地域では、40人ほどのボランティアが一軒家ごとに6~8名のチームにわかれて活動しました。
僕らのチームが行った一軒家は、土砂崩れに遭った家です。
流れ込んだ土砂を除去するため、1日かけてひたすら土砂を取り除いていきました。使えなくなった家財も運んだり、基本的に力仕事でした。
車で移動していると、屋根が道路に飛び出ていたり、道路が陥没しているところもたくさんありました。
七尾市までは陥没箇所などにカラーコーンが立っていたけど、珠洲市まで来るとそういうのはなく、自分たちの目で見て注意・判断する必要がありました。
作業できるのは1日わずか5時間
現地に宿泊することはできず、金沢からの移動時間などもあり、1日に作業できるのはわずか5時間。
8人で1週間作業しても、一軒家が終わらないことも多いらしく、正直「どれだけかかるんだろう?」という印象。
40人集まったボランティアでも1週間で4~5軒くらいしかできないと聞き、初めて参加した人は、帰り道にとてもやりきれない表情をしていました。「全然できなかったよね」と。
これはもう1回行かないと。1日じゃなくて何日も。そう強く思いました。
復興の応援
「1日じゃ足りない」と話している時のCEOが、非常にやるせない表情をしていたことが印象に残っています。その言葉もあって、CEOは他の社員と一緒に再び災害ボランティアに参加します。
今回訪れた珠洲市では、2024年夏ごろより復興支援ガイドツアーが始まっています。これは参加者が被災地の現状を知り、防災意識を高め、そして珠洲市の魅力を発信して復興に繋げていくことが目的です。
地震からもうすぐ1年が経とうとしていますが、被災地は復興の真っ只中。
復興支援としてできることはたくさんあるかと思いますが、まず大事なことは知ること、そして忘れないことだと思います。(過去に起こった災害による被災者の中で、「忘れられることが怖い」とおっしゃっていた方を思い出しました。)
60名ちょっとの小さな会社のブログ記事ですが、一人でも多くの方に読んでいただければ幸いです。